マーケット部政談





「そ、そうそうアンティーク! アンティークなんです!」



「じゃあ、このチューバ、校長先生に見せてくるから、そこで待ってるように。」



そう言って、先生は校長室にチューバを運んで行った。



さて、どうしよう。怒られる前に逃げてしまおうか。



あ、でも、私、自分の名前喋っちゃったんだ……。



逃げるなら、今か……いやいや、逃げられないんだってば!



……随分長いな。さっきの先生、怒られてないといいけど……あ、帰って来た。



「どうです? ダメだったんじゃないですか?」



「いや、そんなことはない。お買い上げになるそうだ。」



え? う、売れた!?




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