マーケット部政談
「んじゃ、遊美。お風呂入って来な。話はそれから。」
お風呂かあ……そういえば、雨と泥と汗にまみれてちょうど気持ち悪かったところだ。
でも……。
「円お姉ちゃん……ご飯が先がいい……。」
「……あんた、図々しいわね。」
自分でもそう思う。でも、我慢できない。お腹が空いて、死にそう。
「じゃあ、ちょっと待ってね! 今すぐおかず買ってくるから。」
「ちょっと待ってお母さん! おかず? そんなのいいわよ。このバカは、引きこもりなのよ? 引きこもりがおかずなんて食べないわよ。引きこもりは、お茶漬けで充分。」
えー、お茶漬け?
「何よその顔。嫌なの? あんた、さっき川に飛び込もうとしてたのよ? 川に飛び込もうとしてたあんたがお茶漬けが食えないってどういうこと?」
それもそうだ……。