マーケット部政談
朝は、円お姉ちゃんの大声で目を覚ました。
「ほら、起きろ!」
「んっ……まだ……眠い……から……。」
「永遠の眠りにつかされたいの!?」
その声で、布団を跳ね除け、起きた。
「早く顔を洗ってきな。歯磨きも。それが済んだらキッチン。ご飯は自分で準備するのよ? いい?」
言われるがまま、私は顔を洗い、歯を磨き、それからキッチンで自分のご飯を茶碗によそった。
「あれ? おばさんは?」
「もう仕事に出たわよ。」
円お姉ちゃんがご飯の上で生卵を落とし、醤油をかけて掻き込む。私も真似をして、同じように掻き込んだ。