マーケット部政談





朝食が終わると、自分の食べたお茶碗やコップや箸を自分で洗わされ、それから部屋に戻ってもうひと眠りしようと思ったら、布団の上に私の忘れかけていた物が置かれていた。



「これ……私の制服に私のカバン!?」



「そうよ、あなたのよ。」



背後を見ると、制服に着替え、カバンを持った円お姉ちゃんが立っていた。



「あんたは今日から高校に戻るの。」



「え? マジ?」



「何でもするってそう言ったでしょ? 早くしなさい。遅刻するわよ?」



マジか……よりによって学校か……。



「どうしても行かなきゃいけない?」



「行きたくないなら、そのスウェット脱いで川に飛び込みな。」



「……行きます。すぐに行きます。」




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