マーケット部政談
学校に行くのは久しぶりで、できることなら行きたくなかった。
でも、行かないで円お姉ちゃんを怒らせるのは、もっと怖い。
だから行く。それに、円お姉ちゃんと一緒なら、校門は潜れる。授業中は、机に突っ伏して寝ていればいい。
「あ、円お姉ちゃん!」
「何?」
「弁当は?」
「ああ、それなら心配いらないわよ。4時間目が終わったら私の教室に来なさい。2-3。わかる?」
「……多分。でも、わからないことが一つ……。」
「何がわからないの?」
「私、何年何組だっけ?」