マーケット部政談
放課後、いつものように部室へ向かう。
「お疲れ様でーす。」
「あ、来たわね。遊美、早速仕入れに行ってちょうだい。」
「へいへい、わかってますよ。」
天秤に籠を通して、担ぐ。
「さて、今日も一日頑張っちゃおうかなー!」
「頑張っちゃう前に遊美、ちょっと部室に時計掛けておいてくれる?」
「時計? 時計を掛けるの?」
「今朝言ったでしょ。ちゃんと持ってきたんでしょうね……。」
今朝……時計?
……あっ。
「……忘れた。」