マーケット部政談





「ただいまー!」



「ちゃんと取りに帰ったんでしょうね?」



「取りに帰ったよ。これでしょ?」



「そうそう、これこれ。じゃあ、早速だけど、それを壁に掛けてくれる?」



「掛けるってどこに?」



「どこに? そうねえ……ホワイトボードの上がいいかしら。」



「ホワイトボードの上……でも、掛けるところないよ?」



「なければ作るまでよ。そこに、釘があるでしょ? それをトンカチで叩いて、掛けるところを作りなさい。」



「えー、鈴村さんか桂さんに頼めばいいじゃん!」



「鈴村は忙しいの! 桂はサボりだし、あんたがやるしかないでしょ! さあ、早くやりなさい!」



「へいへい……釘打てばいいんでしょ!」




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