マーケット部政談
「ねえ、遊美。どうしよう……。」
「うーん……正直に部員のみんなに話した方がいいんじゃないかな?」
「ダメよ!」円お姉ちゃんがテーブルを勢いよく叩いた。
「そんなことしたら、私、マーケット部でやっていけなくなる……。」
まあ、信用はなくすだろう。でも、謝らないで黙っておく方がもっと信用をなくす。私はそんな気がした。
でも……こんな円お姉ちゃんは、見たことがないし、私の従姉であって、命の恩人でもある円お姉ちゃんを何とか助けてあげたい気持ちもある……。
何かいい手は……。
「あっ! そうだ! 円お姉ちゃん。私にいい考えがある!」
「いい考え?」