マーケット部政談

「なるほどねえ。それで、５００万貸して欲しいん？」



「そうなんです。何とかなりませんか？」



青柳さんは、マカロンを頬張りながら、「うーん。」と唸った。



「確かに、貸せん金額やないけど、遊美ちゃん、５００万返す宛てはあるん？」



「大丈夫です！　アルバイトでも何でもして必ず返します！」



「返しますって言っても、５００万なんて大金、すぐに返せんやろ？」



まあ、確かに……。



「いつまでなら返せるん？」



「そんなのすぐにちょちょいと！　今年の大晦日までには返しますよ！」



「そないなこと、無理に決まっとるやろ。現実的に考えて、いつまでに返せるか。ね？」



現実的に……かあ。