マーケット部政談
橋の上から飛び込もうとした人は、私よりも少し年上の男の人だった。
「危ないじゃないですか!」
「……いいんです。僕は死ぬんだ。いや、死ななきゃいけないんだ。」
「死ななきゃいけないって、一体何があったんですか?」
「キミには関係ないだろ!」
「関係ないことないですよ! 人が死ぬのを止めたんです。私には、あなたの死ぬ理由を聞かなきゃいけません。」
男の人は、私の顔を見て、それから俯き、話し始めた。