マーケット部政談





「実はね、この男、馬越は、私の執事やったんよ。」



「えー!? じゃあ、お仕えしてる心優しい方って、青柳さんのことだったんですか?」



「そうなんよ。でも、馬越は、500万を落としてなんかなかった。バッティングセンターに忘れてきたんよ。で、バッティングセンターのおじさんが届けてくれた500万を、遊美ちゃんに貸して、その帰り道に、バッタリ馬越と会ったってこと。」



ということは、私が馬越という男に投げつけた500万は、青柳さんに返したってことになるのか。




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