マーケット部政談
「お母さんに連れてってもらえばいいでしょ?」
「だって、お母さん、お父さんのご飯作らなきゃいけないから、お姉ちゃんに連れてってもらいなさいって言うんだもん。」
やっぱりだ。お母さんから、遊三を押し付けられた。
「ダメダメ。連れて行かない!」
「どうして?」
「だって、あんたを連れてどっか行くと、すぐにあれ買って、これ買ってって言うんだもん。」
「言わないから、連れてってよー!」
「そうやっていつも約束するでしょ? でも、外出た瞬間、すぐに約束破るでしょ!」
「一生のお願いだから!」
「あんたの一生は何回あるの!」
「……いいじゃん! いいじゃん! 連れってよー! お祭りー! お祭りー!」
ああ、駄々をこね始めた。めんどくさい。