ハニー♡トースト


「体調はもう大丈夫なのか?」


「はい、昨日はお休みさせてもらったので、バッチリです!」


「ならよかった。…で、親父さんに電話は?」


私は口を閉じる。


「…さっさとしろよ。そんでダメって言われたら素直に従うこと。」


朔弥は私にやめないで欲しいって言ったけど、お父さんが反対するならそれは従えっていう。


私の存在ってまだまだそんなもんなんだな…


「…朔弥様は、それで私がいなくなってもいいんですか?」


「…まあ、しょうがないだろそれは。」


期待、してたわけではないけどやっぱり気持ちは少し落ちる。


「ですよね…」


「でも寂しくなるな、そしたら」


私は思わず顔を上げる。朔弥はムカつくニヤニヤ顔をしていたのできっと私の反応で遊んでいたのだろう。


…でも、それが分かった上で、嬉しい。


私、単純だなあ…

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