ハニー♡トースト
…っていうか。
「ていうか朔弥様って女慣れしすぎじゃないですか?」
私は軽く朝食をとりながら、隣に座っていたカナさんに詰め寄った。
「なに、急に」
「…いや、無自覚か自覚ありかわかんないですけどさらっと女の子が喜ぶこと言ったりとか…」
それに、ボディータッチも激しくパーソナルスペースも近い。
「まあ遊びの女の子はいっぱいいるだろうね?」
「…やっぱりそうなんですか?」
胸の中がモヤモヤする。
朝私にするみたいなこと、誰にでもやってたのかな。
今まで働いてたメイドさんなんて、最初から朔弥目的だって言ってたよね、カナさん。
キスマークとか…もしかして、キスも?それ以上も…?
「ちょっと、ひな?なにぼーっとしてんの」
「えっあっ、すみません」
「ははーん、まさか朔弥様のこと好きになったのかな?」
「…はっはい!?」
思わず変な声が出てしまった。
なんだか前からすごく痛い視線が…
見なくてもわかる。橘さんだ。
怖すぎる。