ハニー♡トースト
「よしっ!できた!」
どうにかこうにか作れたものの…
やっぱりお父さんのようにはいかない。
私は2人分のお皿を持って食堂に向かう。
「お待たせいたしました!」
「遅い」
すぐに飛んできた声に私はムッとしてそっちを見る。
「…申し訳ありませんでしたっ」
私は乱暴に朔弥の前にお皿を置く。
「ひな、仮にも雇ってもらってるのにそれはないだろ?」
「そーだそーだ」
私は2人の言葉を無視してもう一つをお父さんの前に置く。
なんかいつのまにか打ち解けてるし。
「どうぞお召し上がりください」
私は丁寧にお辞儀をする。
「美味しそうだなあ」
「ベチャベチャすぎないか?」
いいからさっさと食え!
なんて、口には出せないけど。