ハニー♡トースト


私はされるがままに車に乗せられ、抗う間も無くお母さんの眠る墓地に着いてしまった。


「親父さん、上にいるって」


いつのまに連絡を…


階段を上って行く朔弥のあとを私はのろのろとついていく。


視界に入るのは無数の墓石。


この数だけ、ううん、それよりもたくさん、悲しんだ人がいる。


…今でも、苦しみ続けてる人がいる。


「ひな」


声に顔を上げると、そこには驚いた顔をしたお父さんがいた。


「本当に、来てくれたんだな…」

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