ハニー♡トースト
あなただけが
お父さんと過ごす休日もあっという間に終わり、またいつも通りの日常が始まる。
「朔弥様ー…」
起きてないことは分かっているので、ノックという概念は存在しないんだよね。うん。
相変わらずの綺麗な顔でベッドに沈んでいる朔弥は、起きる気配などこれっぽっちもない。
スースーと寝息をかいている彼は、黙っていれば紳士にしか見えない。
ずっとみていたいという気持ちを抑えて、私はベッドに近づく。
「朔弥様!朝ですよ…ん?」
足に何かが当たった。
下を向くと、床には分厚い…アルバムが散らばっていた。
私は好奇心から手を伸ばす。
「わ…!これ本当に朔弥?」
そこには小さなかわいらしい男の子の写真がたくさん入っていて。