ハニー♡トースト


私は重い足をなんとか動かして、3階まで上がった。


御曹司の部屋の前に立ち、深呼吸をしてからノックをする。


「…朔弥様、失礼します」


そっとドアを開けると「遅い」とイラついた声が飛んできた。


「…は?」


「来んのが遅いんだよ。今すぐ隣町に行って話題のソフトクリーム買ってこい」


「え、あの…お夕食ももうすぐですので、控えた方がよろしいかと…」


「いいからさっさと行ってこい!今それが食べたい気分なんだよ」


私はでかかった言葉を飲み込んで「かしこまりました」とだけ言い、ドアを閉める。


…このクソ御曹司が!!!!!!

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