ハニー♡トースト


メイドさんの何人かと話しながら、夜ご飯は終わった。


根本さんや男の人たちはほとんど席を立ってしまったけれど、メイドさんと他の人数人は残った。


「ねえねえ、どうだったわけ、朔弥様は!」


そう言って私の隣に座っていたメイドさんがずいっと顔を近づけてくる。


「そ、そうですね…ワガママで暴君でした…」


すると、目の前に座っていた百合さんがプッと吹き出した。


「素直なのね。」


「えーでもさ、イケメンじゃん!?朔弥様!」


「もーやめなよカナ。ひなちゃん困ってるよ?」


「た、たしかにイケメンですけど、あの性格じゃ…」


私はあれを悪魔という別の生き物だと思っている。


「でもさ、羨ましいよねーほんと。私も朔弥様につきっきりで仕事がしたいなー…」


「代われるものなら代わってほしいですよ…」


「ふふ、でもひなちゃん、本当に変わってるわね」


微笑みながら百合さんが言った。

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