ハニー♡トースト
「あんなやつ…喜んで代わるのに」
「おい、聞こえてんぞ」
私はドキッとして後ろをふりかえる。
「さ、朔弥様…と、悠人さん!」
不機嫌そうな朔弥の隣で必死に笑いをこらえている悠人さん。
「ひなちゃん、声が大きいよ…」
「そ、そんな笑わないでください!」
楽しそうな悠人さんに私は慌てていう。
「…お前ら面識あったのか」
「はい。今朝、一気に距離が縮まりましたよね?」
そう行って目配せしてきた悠人さんの言葉に、私の顔が一気に熱くなる。
今朝、私はあの人の腕の中に…
「いいから早く着替えてこい。もう出るぞ。」
「え?出るってどこに…」
「お前な…学校だよ!お前は俺のこと見送ってから自分の学校行くんだよ」
う、そうでした…