ハニー♡トースト
「うちはもともとギリギリで生活してたし…このままだと学校も…いや家も…」
考えれば考えるほどネガティブな方にいってしまう。
「…まってひな、これ!!」
絶望する私の前で、突然嬉しそうな声を出したななちゃん。
「んー?」
ななちゃんが指を指している先を見る。
それは私が開いている求人雑誌に小さくのっていて。
「…食・住も安心、生活費全面負担!?しかも…日給1万!!!!!」
思わず私は椅子から立ち上がる。
そう、それは夜逃げ寸前の私にとって、夢のような条件だったのです。