ハニー♡トースト


ぐっと頭が強く後ろに引かれる。


「ちょっと…髪の毛引っ張らないでください!」


「ん?掴みやすそうなものがぶら下がってたから思わず」


くそ、ポニーテールにするんじゃなかった…


「本当にお気に入りなんだな、お前」


「あ?そんなんじゃねーよ」


あ、やっぱり友達なんだ。こいつにもいるんだ、友達とか。


「おい、今友達いるんだとか思っただろ」


「…いえいえそんな」


「その間はなんだ」


「いやーその…いいから行きますよ!林さんまたせちゃいます」


面倒臭いことになりそうな予感がしたので、私はそう促した。


「じゃあね、ひなちゃん」


「あ、さよなら」


手を振ってくれた朔弥のお友達に私はまたぺこりと頭を下げる。


「アホみたいな顔してねえで行くぞ」


「…すみませんでしたっ」


ほんっと一言余計…

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