ハニー♡トースト


…様…朔弥様…


あいつの赤くなった顔が浮かぶ。


だがそれはすぐに消えて、視界は暗くなる。


見たい。暗闇の中で、俺は不安になる。


「朔弥様…朝ですよ」


お前の顔を、紅く染めたい。


俺は声のする方に手を伸ばし、触れたものを無理矢理引っ張る。


案の定、それは腕だったらしく、あっという間に相手をベッドに引きずり込んだ。


だが、少しして違和感に気づき、目を開ける。

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