ハニー♡トースト
俺は部屋を出てエレベーターにのり、一階へと下りていく。
「おはようございます、朔弥様」
二階で開いた扉の向こうにいたのは悠人だった。
「おはよう。」
悠人ものり、エレベーターの扉が閉まる。
「お前、今日は早いな」
「はい、朔弥様のお車の準備を林さんと」
「…なんでお前が?あいつはどうした」
「ひなちゃんのことですか?」
俺はわざとらしい笑顔を浮かべる悠人を俺は睨みつける。
「そうだよ、日向子のことだ」
「今日から送りは俺が行ってくれって言われましたよ。俺の仕事を代わりにやるから、と頼まれましたけど?」
やっぱりそういうことか。
「ところで朔弥様はどちらに?」
「…まあちょっとな、猫を捕まえに」
そう言って俺は一階で降りた。