君の瞳にわたしが映っても(完)

「もう…」


わたしは兄ちゃんを守れなかった。


こんなわたしは、家族と離れたこんな場所で、何してんの?


何がしたいわけ、結局?


わたしいる意味あるのかな。


なんにもできないこのカスが、この世に生きててなんの得がある?


家族を裏切ったんだよ?


「…疲れた。」


もういやだ。

こんな毎日嫌だ。

自分を責めて、責めて、責めて、心がズタズタになって、挙句の果てにはかなうことのない辛い恋。

もう無理なんだよ。

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