君の瞳にわたしが映っても(完)
わたしは彼らが近づいてくるのを感じながら、そっと携帯に貼ってある写真を見つめた。
相川…
そしてそれを抱きしめるようにアスファルトの床に横になった。
地下のどこか知らないところにわたしはいる。
こうやって人生終えるのも悪くない、なんて、馬鹿げたことを考えては自虐的に笑みを浮かべた。
兄ちゃんは変わらない。
お父さんも変わらない。
わたしが変えられなかったから。
メニュー