君の瞳にわたしが映っても(完)

わたしは彼らが近づいてくるのを感じながら、そっと携帯に貼ってある写真を見つめた。



相川…



そしてそれを抱きしめるようにアスファルトの床に横になった。



地下のどこか知らないところにわたしはいる。



こうやって人生終えるのも悪くない、なんて、馬鹿げたことを考えては自虐的に笑みを浮かべた。



兄ちゃんは変わらない。



お父さんも変わらない。






わたしが変えられなかったから。




< 147 / 272 >

この作品をシェア

pagetop