君の瞳にわたしが映っても(完)
どのくらい時間が経ったのだろうか。
携帯の電源はもうなくなり、頼るものもない。
地下は暗くて時間の経過もわからない。
ただ、修二が来てくれる。
それだけで心強かった。
どこにいるのかわからないし、どうやって出るのかもわからない。
もしかしたら外にはまだあいつらがいるかもしれない。
兄ちゃんが…いるかもしれない。
だから怖くて動けない。
ただ相川のことだけを思い浮かべた。