君の瞳にわたしが映っても(完)
きっとわたしの知らないどこかで、白石さんにその顔を向けているんだろうな。
白石さんしか見れない相川の顔。
手をつなぐときの相川の顔とか…
ぎゅうをするときの相川の顔とか…っ
き…キス…をするときの、相川の…っ顔とか。
全部、全部白石さんしか見たことがない相川の顔。
そしてこれからも、きっと…
新しい相川の顔は、全部、白石さんしか見ることはないんだ…っ
こんな怪我を負った状況でも、白石さんに嫉妬しちゃうわたしはきっと重病だ。