君の瞳にわたしが映っても(完)
やっぱり君が好きだから 〜5
「玲っ!!」
そう名を呼ばれた時、わたしの鼓動は高まった。
安心と愛おしさが込み上げて、恐怖よりも、『好き』って気持ちが高まった。
薄暗い地下の部屋、泣きそうなくらい心配をした表情の彼が現れた時、春のあの日の彼と重なった。
わたしのために、泣いてくれた彼。
そして今、わたしのために心配してくれた相川がいた。
ううん、違う。
あの日の『修二』がいたんだ。
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やっぱり君が好きだから 〜5