君の瞳にわたしが映っても(完)
もう、それはそれは普通な一般的家庭で、わたしは毎日が充実していた。
その頃はまだ地方に住んでいて、幼馴染の相川ともよく遊んでいた。
兄と相川も仲が良くて、よく相川の妹の瀬奈ちゃんも含め、四人で公園に遊びに行っていた。
そんな時に父の会社での位が上がり、転勤が決まった。
そしてその頃、白石柚さんが転校してきた。
わたしは泣く泣く転勤を受け止め、相川とも離れ離れになった。
引越し先は大阪で、そこの学校にもすぐに馴染み、そこでもわたしは楽しく生活を送っていた。
だけどそんなある日…