君の瞳にわたしが映っても(完)
#3 わたしにお礼を言わないで 〜1
「また購買のパン食べんのー?」

美希がため息をついた、

「あんたほんと不健康だよね。」

「だって好きなんだもんじゃむパン。」

「あんた朝何食べた?」

「カップラーメン。」

「昨日の夜?」

「カップラーメンとフライドポテト。」

「はあー…あんたねー!」

その時、ガタン!と椅子を引く音がして振り返ると、涙を目に溜めた白石さんが教室から駆け出ていくのが見えた。

白石さん、どうしたんだろう…
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