君の瞳にわたしが映っても(完)
「だからこの頃…?」
「そう。だからそばにいることもなくなって…別れ話。まあ、別れっていっても、もともとわたし達付き合ってもなかったんだけどね!はあ、ほんと、バカみたいだよね、わたし!修二はわたしのせいで恋だってできなかたと思うし…」
笑いながら涙を流す白石さん。
「今日、告白したんだ。本当の告白。」
「え?」
「それで、呆気なく振られちゃった!」
わたしは無理に笑う白石さんを見て、胸が痛んだ。
無理して笑わないでよ…
「わたし、バカだよね。」
…
「バカだよ。」
「え…?」
「バカバカバカ!好きって気持ちは止められないんだから、仕方ないでしょ?なのに自分を責めることなんてない!好きな人がそばにいてくれるためだったら、どんな理由であろうといいって思っちゃうでしょ!」
わたしはまくし立てた。
「恋は止められない!だから、白石さんが自分を悪く思うのはバカだよ!」