君の瞳にわたしが映っても(完)
相川に白石さんがいなくなったことで、
わたしは気軽に話しかけられるようになった。
修二って呼べるようになるのも、そう遠くないかもしれない。
だけどわたしにとって、修二って呼ぶのはすごく大きなことだ。
あの、小学六年生の春、相川に告白をしようとした時のわたしに戻るということになる。
だから…
告白をするとき、
わたしはきっと彼のことを、
名前で呼ぶんだと思う。
それがいつになるかなんてわからない。
ただ、好きっていう気持ちは、変わらないでいると思う。