君の瞳にわたしが映っても(完)
嘘の笑顔じゃない。
本当の笑顔。
それを、大好きな兄ちゃんに向けた。
視界はぼやけてよく見えないけれど、
大好きな兄ちゃんが今、そこにいてくれているってことが何よりで。
「兄ちゃんっ。」
そう名を呼べば、『どうした?』って聞いてくれる兄ちゃんがいて。
「兄ちゃんがっ、わたしの兄ちゃんでっ…よかった!!」
きっと、今、わたしはすごく幸せだ。
こんな自分、前なら想像できなかった。