君の瞳にわたしが映っても(完)
「修二!わたし、修二のことが大好きだよ!」
君の瞳はみるみるうちに輝き出す。
きっとそれは君の心の滝から湧き出る涙。
君はあふれ出そうな涙をきらきらと光らせながらわたしを見つめる。
春だ。
今、この瞬間、何かが動き出す。
君はゆっくりとわたしに近づいてくる。
一粒の雫が君の瞳からこぼれ落ちる。
そして、君は、泣きながら、小さく笑った。
ー 君の瞳にわたしが映っても ー