君の瞳にわたしが映っても(完)
放課後の図書室 〜2
白石さんからのお礼の言葉を脳裏でリプレイしながら、わたしは放課後の廊下を急いだ。
昨日の夜、わたしは彼女からの言葉に胸がもどかしくなって、結局あまり寝付けなかった。
その結果宿題をやり忘れ、先生から怒りの言葉を浴び、プリントのホチキスどめを頼まれ、今に至る。
教室では寝不足になった原因である白石さんと、その彼氏さん、相川がなにやら話し込んでいたため、その空気に耐えられなくなって図書室に逃げている最中だ。
昨日のことを会話してるのかなあ…なんて、わたしには関係ないけどね。
まあ相川のことだから、それを聞いたら大激怒するだろうけど。
白石さんに悪口いった人たちざまあみろ…って、わたし性格悪いなあー。
こんなんだから、相川の恋愛対象外なんだよ、わたしはきっと。