君の瞳にわたしが映っても(完)
パチン…
パチン…
カチャっ…パチッ…
パチン…
無機質な音が続く。
はあ、わたし、ほんと何してんだろ。
たまに、心の奥が空っぽになったような気がすることがある。
それは、まるで魂が抜け出してしまったような、そんな感覚。
自分が何をしたいのか、何をしているのか、なぜそんなことをしているのか、それが全てわからなくなってしまう。
一人、夕焼けが差し込む図書室でプリントを止めていると、その感覚が波みたいに押し寄せてくる。
ばかみたい。