君の瞳にわたしが映っても(完)

その時。


ガラっ。


図書室の戸が開いた。

こんな時間に図書室来るなんて、どんな人だろう。

わたしは興味本位で振り返った。


っ!!!


「相川?」 「橘?」


わたし達の声が重なった。


え?なんでいるの?

白石さんと仲良く帰ったんじゃなかったの?

「どうしたの?」

わたしは戸惑って聞いた。

「いや、そっちこそ。」

そう言いながら相川の視線は大量に積まれたプリントに釘付けになった。

「てか、は?なにそれ?」

「あー、雑用…的な?」

相川は思いっきり顔をしかめた。

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