君の瞳にわたしが映っても(完)
彼女たちのことは置いて、
わたしのことを追ってきてくれればいいのに…
なんて、そんなことを思ってしまうわたしは本当に、最低な人だ。
白石さんのために真剣になる相川を、自分のものにしてしまいたい、
って、そんなひどいことを思うわたしは、
きっと友達として失格だ。
どうしても白石さんを好きになれない自分も失格だ。
わたしはきっと、人として終わっている。
わたしは、お礼を言われてはいけない人間。
そして、人を助けれない人間。
人生、失格だ。