君の瞳にわたしが映っても(完)
だって、本当のわたしを知ったら引くでしょう?

相川だって…っ…きっと、そうでしょ?


「今日は、瀬奈ちゃん、じゅ、塾の帰り?」


無言の相川の顔を見るのが怖くて、地面を見つめながらひたすら話し続ける。


「そんなことないか、やっぱり。もう遅いもんねー。ははは。」


話すのをやめるのが怖い。


久しぶりのこの焦りを感じた。



ヤダヤダヤダヤダヤダ…



「じゃ、じゃあやっぱり別の予定か!うーんと、何かなー。うーんと、っ、うーんっと…」
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