君の瞳にわたしが映っても(完)

でも遅かった。




相川の驚いたような、困ったような声が聞こえた。





…見られたくなかったなぁ…っ。


絶対にっ…見られたくなかっ…った。



わたしは歯を食いしばって嗚咽を止めようとした。


そして必死になって会話を続けようとする。


「あ、いかわ、今日のっ、夜はっ、っ〜…!!」




…--ー ぎゅっ


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