君の瞳にわたしが映っても(完)
「いやそんな爆笑するほど面白くないから。」

「あははははははは!!」

相川がそんなわたしを見て嫌そうに眉をひそめる。

そんな彼の行動全てにわたしは惹かれる。


バーカって言って頭を叩かれる時も、キュンって心がなるんだ。


…痛いくらいに。


「相川のくせに。大人ぶっちゃってー。」

わたしは涼しく子供を見る目でわたしを見つめる相川に言ってやった。

まだ、会話を終わらせたくなかったから。

「くせにってなんだよ、くせにって。」

「だってあんた子供っぽいじゃん。」

「は?俺のどこが。」

「全部!」

「なんでだよー。」

相川の拗ねたような表情が母性本能をくすぐる。

どうして君はこんなにわたしをおかしくするの?
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