キミアト、
「なんだよ。てめぇ。……おい、蘭。お前の知り合いか?」
「いや。…知らないっすね。っていうかめっちゃくちゃ美人さんじゃないっすか!」
……
怖いからサクラの隣に移動しよう。
「アンタ、女に振られたの?」
カリカリポテトを食べながら話すサクラ。
いや、もうカリカリポテトがタバコに見えてきたよ。
私はどうすればいいの。
「ああ。なんだよ。バカにしてんのかぁ?あぁ?」
男の人がサクラの腕を掴む。
その瞬間、サクラが持ってたポテトがパラパラと机に落ちた。
「ちょっと!やめてください!」
「痛いつーの!!離せよ、アホが!!」
私の声に重なるようにサクラがさっきの男の人たちよりも大きな声をあげて
いや、もうこれは叫び声に近い。
男の人はサクラの腕を離すと睨みつける。
いろんなところから視線を感じてますます震えた。
もう帰りたいよ。
「私もね、昨日男に振られたんだよ!!……だから、お前の気持ちちょっとは分かるかもしれねぇって声かけただけ……だから」
最初の勢いから段々小さな声になっていくサクラ。
もう最後らへんはなにを言ってるのか分からないくらいだった。
「サクラ…もう帰ろうよ」
「まあまあ!!…そういうことならこの際4人でパーと話し合おうぜ!」