暁色をした空は君を思い出させる。
「大丈夫だよー。カイロ貼ってきたしポッケにも入ってる。予備もあるんだから」
そう言ってポケットからまだ封を開けてないカイロを出すと、悠太は流石だと笑った。
寒そうな悠太にカイロを1つ渡して、私たちは木の根元に腰かけた。
悠「うっわぁ……焼きそば冷めてる……」
悠太が心底残念そうに蓋を開けながら言った。
「フランクフルトも皮が硬くなってる……」
でも、悠太と食べてるからかな。
いつも祭りで食べる出来たてのものより美味しく感じた。