暁色をした空は君を思い出させる。
みんなで前以て配られた卒業アルバムに寄せ書きをした。
悠太のところにも当然人が集まる。
そこには、もう一緒にはいなかった小学校の頃の友達もいた。
「ゆっ悠太!私に悠太の書かせて。悠太も、私の書いて!」
男子の塊に割り込んで入ることは、今ではもう簡単ではなくなっていた。
いけると思って声をかけたものの、断られる不安や流れを止めてしまった罪悪感でドキドキが治らない。
悠「っあー。綾音は、明日だ!明日!今日は恥ずい」
柄にもなく照れている悠太と、男女を気にせずに普通に話しかけてくれる男子。
私も安心しきって小学校の頃の友達に書いてもらった。
当然、ココロたちにも。