暁色をした空は君を思い出させる。
「でも、今好きなのは隼人だよ。悠太ももう結婚してるし」
隼「そう言いながら悠太との卒業式の写真お気に入りつけて置いてるじゃねーか、俺知ってるぞ?」
隼人は笑いながら言った。
悠太は愛知の大学で出会った2つ下の女性と昨年結婚した。
隼「それに、次はお前と俺の番じゃん。明日悠太来るの?招待状出したんだよね?」
隼人の問いかけに私は静かに首を振った。
「無理だって。たった5年しか一緒にいなかったのに、凄いよね。こんなにみんなの中に残していってさ」
隼人はそうだなと隣で笑う。
彼は、ずっと私のことが好きだったそうだ。
それを知った高校の時は驚いた。
それを隠して、自分が傷つくのに私を励ましてくれたんだから。
私の小さな変化にも気づいてくれて、自分が辛くても私のために支えてくれた隼人が大好きだと心から言えるようになったのは、つい最近のこと。
それまでの分たくさんの愛を隼人にあげる。