彼の笑顔に出逢いたい

ポキッと手にしたそれを一口食べてから答える。

「うーん、まだ決まってない。でも今日バイトの面接でGW中に交代で一日ずつ出て欲しいって言われたから、GW中のどこかでバイトが入る予定はあるけどね。」

「え、それってもういつか決まってんの?」

「いや、まだ確定じゃないけど多分初日になりそうとは言われたよ。」

「そっか。じゃあ、大丈夫だね。」

と、嬉しそうに言っためぐに、一体何が大丈夫なのかと聞いてみると。

「うん、片桐先輩がねバーベキューに行かないかって。もちろん、花乃も一緒にね。」

パチンッとウィンク付きの笑顔でそう言われてしまった。

「バーベキュー?」

「そう、友達と泊まりで計画してんだって。中には彼女連れで参加する人もいるから女の子も何人かいるみたいだし。私たちも良かったら来ないかって。人が多い方が楽しいから遠慮しないで参加してって先輩にも言われたし。私も花乃と一緒に参加できたらなって思ってんだけどね。」

「で、花乃的にはどう?」と、期待の視線を向けてくるめぐに一応「…楽しそうだね。」と愛想笑いはしたけれど。

片桐先輩の友達同士でのバーベキューって事は、アイツもいるんじゃないの…。

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