彼の笑顔に出逢いたい
運転席と助手席からは、楽しそうな2人の会話が聞こえてくる。
私は、窓の外を流れる景色にひたすら視線を向けていた。
なんで、こんな席順になってしまったのか………
隣に座っている無愛想男の様子を、横目でチラリと伺うと彼は耳にイヤホンを付け腕を組んで眼を瞑っていた。
寝ているようにも見えるし、ただ音楽を聴いているようにも見える。
私はめぐと一緒に後部座席に座るつもりだった。
それはめぐも同じだったようで、後部座席の左右のドアからそれぞれ乗りこもうと私は左側からドアを開けた。
めぐが右側後部座席の窓越しに見えた。
その手前には、既に無愛想男が座っていてそれに気づいためぐはドアを開けられなかったのだ。
結果、私がそのまま後部座席に座る事になり、めぐは助手席に乗ることになった。
「晴、もう寝た?」
「……………… 」
「…多分、寝てるっぽいです。」
私は、窓の外を流れる景色にひたすら視線を向けていた。
なんで、こんな席順になってしまったのか………
隣に座っている無愛想男の様子を、横目でチラリと伺うと彼は耳にイヤホンを付け腕を組んで眼を瞑っていた。
寝ているようにも見えるし、ただ音楽を聴いているようにも見える。
私はめぐと一緒に後部座席に座るつもりだった。
それはめぐも同じだったようで、後部座席の左右のドアからそれぞれ乗りこもうと私は左側からドアを開けた。
めぐが右側後部座席の窓越しに見えた。
その手前には、既に無愛想男が座っていてそれに気づいためぐはドアを開けられなかったのだ。
結果、私がそのまま後部座席に座る事になり、めぐは助手席に乗ることになった。
「晴、もう寝た?」
「……………… 」
「…多分、寝てるっぽいです。」