彼の笑顔に出逢いたい
ちょっとした事故
「寝室は女性陣が2階で男性陣は1階な。カップルも今夜は我慢しろよー。」


午後になり、バーベーキューを終えた私たちはコテージにチェックインをした。


外観もそうだったけど、内装も木目調のオシャレなコテージに私のテンションもグングン上がる。


荷物を置きに2階に上がると、間仕切りのない広々とした空間が広がっていた。


ロフトのような雰囲気で、下の様子も少しだけ見える作りになっていた。


夕方までは各自思い思いに過ごした。


夕食のメニューはカレーだったので、私もめぐと一緒に率先して手伝いをした。


お昼は食べる専門ばかりで、結局ほとんど手伝えなかったから。


「そういえば聞くの忘れてたけど花乃ちゃんは、怖いのとか大丈夫?」


唐突に聞かれたその質問に、もしや…と唾を飲む。


「怖い話…とかですか?」

「そう。夜は、毎回キャンプ恒例の怪談話があるんだよね。」


片桐先輩の言葉に、やはりそうきたか…と思うも、嫌とは言えない雰囲気だった。
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