彼の笑顔に出逢いたい
その時
「あれ、起きてるのはもう俺らだけ?」
片桐さんがキッチンから出てきたようだ。
振り返ると、結城さんがブスッとした視線を片桐さんに向けていた。
「どうしたんだよ、晴。やけに不機嫌じゃん。」
「お前、あんなところで盛るなよ。キッチンに入れなくて困るだろうが…。」
「なに…もしかして見ちゃった?」
「見ちゃったじゃねぇよ。あいつも片付けできなくて困ってんだから、なぁ?」
と、急に話をふられた事で片桐さんの視線が私にも向けられた。
「そうなの?花乃ちゃん、ごめんね…。」
両手をすり合わせる片桐さんに、ダスターを持った手を左右に振って「わ、私は何も見ていません。」と慌てて否定したけど、きっと私の顔は見てはいないその場面に反応し真っ赤になっていたと思う。
夜になって部屋の空気はひんやりしているはずなのに、顔から上だけが熱かった。
「あれ、起きてるのはもう俺らだけ?」
片桐さんがキッチンから出てきたようだ。
振り返ると、結城さんがブスッとした視線を片桐さんに向けていた。
「どうしたんだよ、晴。やけに不機嫌じゃん。」
「お前、あんなところで盛るなよ。キッチンに入れなくて困るだろうが…。」
「なに…もしかして見ちゃった?」
「見ちゃったじゃねぇよ。あいつも片付けできなくて困ってんだから、なぁ?」
と、急に話をふられた事で片桐さんの視線が私にも向けられた。
「そうなの?花乃ちゃん、ごめんね…。」
両手をすり合わせる片桐さんに、ダスターを持った手を左右に振って「わ、私は何も見ていません。」と慌てて否定したけど、きっと私の顔は見てはいないその場面に反応し真っ赤になっていたと思う。
夜になって部屋の空気はひんやりしているはずなのに、顔から上だけが熱かった。